ART アート
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H 久門剛史 TSUYOSHI HISAKADO
crossfades #5 Found Numbers
2020
久門剛史 TSUYOSHI HISAKADO
Hareza Tower 7F オフィスロビー
日々の繰り返しは単調に感じることもありますが、同じ場所、同じ時間を過ごすことは二度とありません。この作品では、同じ配列を繰り返すことの無い円周率のように、人々の営みが現在を確かに刻み、未来へと永遠に広がり続ける様子をイメージして制作しました。一見同じ円周を歩んでいるように感じますが、僅かに、しかし確実に新たな外周の世界へと螺旋状に広がり続け、時間と空間に「唯一性」と「永遠性」を刻み続けています。
撮影:来田猛久門剛史
1981年京都生まれ。2007年京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。 物事に潜在する「永遠性」と「唯一性」を主題に、音や光、立体、平面など多様なオブジェクトの断片を用い、鑑賞者の知覚を拡張させ、身体感覚を揺さぶるような作品を多数制作している。
2015年:平成27年度京都市芸術文化特別奨励者、日産アートアワード2015 オーディエンス賞、2016年:VOCA賞、平成28年度京都市芸術新人賞、2018年:平成29年度京都府文化賞奨励賞、メルセデス・ベンツ アート・スコープ2018-2020 -
T 野老 朝雄 ASAO TOKORO
RHOMBUS CONNECT SEATING
2020
野老 朝雄 Asao Tokolo
Hareza Tower 7F スカイラウンジ
繋がる菱形の座。組み合わせ方によって、多様な場が生まれる。
野老朝雄
1969年東京生まれ。幼少時より建築を学び、江頭慎に師事。2001年9月11日より「繋げる事」をテーマに紋様の制作を始め、美術、建築、デザインの境界領域で活動を続ける。単純な幾何学原理に基づいて定規やコンパスで再現可能な紋と紋様の制作や、同様の原理を応用した立体物の設計/制作も行なっている。
主な作品に、大名古屋ビルヂング下層部ファサードガラスパターン、東京 2020 オリンピック・パラリンピックエンブレム、大手町パークビルディングのための屋外彫刻作品などがある。
2016年~ 東京大学工学部非常勤講師
2018年~ 東京大学教養学部非常勤講師
2019年~ 宮城大学客員教授、四国大学特認教授 -
M 三沢 厚彦 ATSUHIKO MISAWA
Bird 2019-01B
2019
三沢 厚彦 Atsuhiko Misawa
東京建物 Brillia HALL 2F ラウンジ
芸大受験を決めて京都から上京し、最初に居を構えたのが、池袋から私鉄に乗ったひとつめの町だった。それは予備校が近いのと先に上京していた兄を頼っての事だった。それから大学時代、卒業後と池袋に近いエリアが僕の居場所だったように思う。池袋駅にある石彫のフクロウを横目に西武美術館やアール・ヴィヴァンにはよく通った。映画は文芸座。演劇やパフォーマンスはスタジオ200や文芸座ル・ピリエ。当時の池袋は膨大創造的情報を次々と発信していて刺激的な場所だった。今は当時と街の雰囲気も変わってしまったが、池袋を訪れるとあの独特な高揚感がフラッシュバックする。20歳代から僕にとって池袋は特別な場所なのだ。
そんな中、池袋に新しく芸術や文化を発信する施設が出来るという。そして、そこにフクロウの彫刻を設置するという話をいただいた。僕が池袋駅にある石のフクロウ像を見ていたように、文化や芸術に触れるためにここに訪れ、チラッとでもいい、その存在を記憶の片隅にとどめていただければありがたい。三沢厚彦
1989年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。2000年動物の姿を等身大で彫った木彫「Animals」を制作開始。同年より西村画廊(東京)で個展開催。2007‒08年平塚市美術館など全国5館で巡回展。以後各地の美術館で個展を開催。近年の展覧会に、2017年「アニマルハウス 謎の館」(渋谷区立松濤美術館)、2018年「Animals in Yokosuka」(横須賀美術館)、「Animals in Toyama」(富山県美術館)など。主な受賞歴に2001年第20回平櫛田中賞、2019年第41回中原悌二郎賞など。近著に2013年の作品集「ANIMALS NO.3」(求龍堂)、「動物の絵」(青幻舎)。神奈川県在住。 -
Y 山田 弘子 HIROKO YAMADA
山田弘子
1951年横浜生まれ。武蔵野美術大学、東京芸術大学大学院で油絵研究を修め、1976年フランス政府給費留学生として渡仏。1979年までパリ、デュッセルドルフで活動。帰国後は東京を中心に多くの個展を開催。1993年からアトリエを豊島区に移し制作に専念。2000年には豊島区教育委員に就任し、教育・文化発展に尽くす。2002年没。
上記作品は、2019年に遺族の野出木貴夫氏より寄贈。 -
N 西山 美なコ MINAKO NISHIYAMA
♡Welcome back★Lady♡
2020
西山 美なコ Minako Nishiyama
Hareza Tower 1F レディースレストルーム
キッチュでポップなお嬢様のお部屋へ、ようこそ、おかえりなさいませ♡
予定調和なラブリーではなく、へなちょこなペン描きにこだわって制作しました。
このお部屋の本当の主人は、気まぐれ黒猫のポポ。
何人の人が気付くかしら.. あれ?ハートが逆さまよ...西山美なコ
1965年兵庫県生まれ。1991年京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。90年代前半より「かわいい」「ピンク」「装飾的」と、日本人女性の典型的な文化を前面に押し出した作品を制作。近年より本質的なものに意識がシフトした作品を展開しているが、そのなかにも「かわいい」とは何か、がそこかしこに散りばめられている。 -
K 金氏 徹平 TEPPEI KANEUJI
Hard Boiled Daydream(Restroom)
2020
金氏 徹平 Teppei Kaneuji
Hareza Tower 1F メンズレストルーム
漫画で広く使われる、抽象的な事象(光、影、速度、感情、雰囲気、音、など)を表すスクリーントーンを組み合わせることで作る奥行きのある風景と、漫画の空間の片隅に置かれた具体的な事物のイメージを多数組み合わせて作った平面上の抽象彫刻。
様々な別々の物語の断片や物語未満のイメージを複雑に交錯させ、抽象と具象の往来する、スケールを持たない「どこでもない場」を都市の一角に出現させる試みを、このトイレで実現したい。
撮影:西光祐輔金氏徹平
1978年京都府生まれ。2003年京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科彫刻専攻修了。
日常の身の回りにあるモノや概念をコラージュ・集積し再構成させることでモノに新たな価値を生み出みだしてきた。近年は舞台美術、建築の要素を取り入れた大規模な作品も手がけている。 -
O 岡﨑 乾二郎 KENJIRO OKAZAKI
ミルチス・マヂョル Mirsys Majol / Planetary Commune
2020年完成予定
岡﨑 乾二郎 Kenjiro Okazaki
アーバンスクリーン 中池袋公園
豊島区には特別な思いがあります。尊敬する詩人山之口獏、画家熊谷守一そして手塚治虫、自由学園、池袋モンパルナスなど若い頃から大きな刺激を受けてきました。旧池袋文芸座の建物は建築家だった父が設計したものでした。かつて要町界隈に住んでいたのもそれが所縁です。豊島区の文化に育てられたような気持ちです。
豊島区に住んだ詩人でもう一人名高い小熊秀雄の原作『火星探検』(1940)は手塚治虫が大きく影響された漫画です。天文学者を父にもつ子供たちが夢の中で火星の町に行き戻ってきます。その町の名はミルチス・マヂョル。子供たちの話を夢物語と聞いていた父は驚きます。それはもともと火星の運河につけられた名前だったから。火星の町は魅力的で、なによりも平和で子供たちはこれこそ未来の希望の町だと感じたのです。ミルチス・マヂョルの劇場で開かれた子供たちの歓迎会の素晴らしかったこと。そんな思いを豊島区の未来に重ねて制作しました。
地中海風のミルチス・マヂョル の語感は、マジョリカ(マヨルカ)タイルを思い起こさせます。重苦しい時代に「だからこそぼくらは、おしゃべりを続けなければならない」と人々を励ました小熊秀雄は、どこかのレストランで見かけた、マジョリカタイルの色彩が語りかけてくる饒舌に、希望と勇気をもらっていたのかもしれません。時代と場所を超えていく希望を、ガラスとタイルが連続して作り出す色面に、その色彩の力に託しました。岡﨑乾二郎
1955年東京生まれ。造形作家。
作家公式サイト:https://kenjirookazaki.com -
T テラダモケイ 寺田尚樹 TERADAMOKEI NAOKI TERADA
photo:エスエス 島尾 望
1/10 Hareza Ikebukuro
2019
テラダモケイ 寺田尚樹 TERADAMOKEI Naoki Terada
東京建物 Brillia HALL 1F 廊下
池袋のユニークなストリートカルチャーに、新たなカルチャーの発信拠点となるHareza池袋が関わることで新たな展開を見せる池袋イメージを表現しました。ラーメン屋さんやコスプレイヤー、それから池袋の街のいろいろなところに散りばめられ、待ち合わせスポットにもなっているフクロウの像などを1/10スケールで収録しました。
寺田尚樹
建築家・デザイナー
1967年生まれ。1989年明治大学建築学科卒業、1994年英国建築家協会建築学校(AAスクール)ディプロマコース修了、2003年テラダデザイン一級建築士事務所設立、2011年テラダモケイ設立。
「TERADAMOKEI(テラダモケイ)」は1/100建築模型用添景セットをはじめ、模型を通じて作る楽しさと作ることを想像する楽しさを伝えている。 -
N 西野 康造 KOZO NISHINO
宙をゆく 2020 Going Through the Space 2020
2020
西野 康造 Kozo Nishino
Hareza Tower 1F オフィスエントランス
この作品は宙(そら)をゆく舟です。空のむこう宇宙へと漕ぎ出す舟です。ここハレザが出発の港。都会の喧噪に別れを告げ、ゆっくり、ゆらりと進んでゆきます。ときにキラリと輝きながら。少しの不安と大きな希望をのせて、見知らぬ世界へ。
そう、皆で一緒に心の旅をしてみましょう。つかの間の心の旅を。西野康造
1951年兵庫県生まれ。1977年京都市立芸術大学彫刻専攻科修了。
空や風やなどの自然事象をテーマに、チタン合金を主な素材として、繊細で軽やかでありながら、その構造の美しさは強靭さをも兼ね備える。ダイナミックな大型のパブリックアートを国内外で数多く手がけ、2013年ニューヨークの第4世界貿易センタービルにも設置されている。 -
K 久住 有生 NAOKI KUSUMI
photo: Isaku Tohara
土=人 Clay=Human being
2020
久住 有生 Naoki Kusumi
Hareza Tower 1F 貫通通路
自然、人間の感情、この世界の全ては同じ状態にとどまらず、変化し続ける。
そして、人間は地球の一部であり、全ては一瞬の出来事である。久住有生
祖父の代から続く左官の家に生まれ、幼少の頃より鏝を握る。18 歳で親元を離れ、各地で修行し、23 歳で久住有生左官設立。ドイツ、フランス、日本(京都)などで左官技術を磨き、歴史的建造物の修復の仕事にも携わる。商業施設や教育関連施設、個人邸の内装や外装を手がけることも多く、伝統的な左官技術とオリジナリティ溢れるアイデアが、国内外での大きな評価につながっている。 -
A 秋山 陽 YO AKIYAMA
地質時代 Geological Age
2019 - 2020
秋山 陽 Yo Akiyama
Hareza Tower 1F オフィスエントランス
私達の足元の奥深くには、過去の人々の多様な活動の痕跡が堆積しています。
人の尺度を遥かに超える時間と共にあった地球の営みも刻まれています。それらを深層と呼ぶならば、その延長上に表層、すなわち未来への眼差しに満ちた今日の池袋があります。「地質時代」がそのような意識への切っ掛けになることを私は願っています。秋山陽
1953年山口県生まれ。1978年京都市立芸術大学陶磁器専攻科修了。現在、国際陶芸アカデミー会員、日本陶磁協会会員。
国内外の現代陶芸界において最先端で活躍。一貫して陶そして土ならではのディティール、物質性と重量感が強く表現され、「やきもの」の概念を覆すようなダイナミックな作品を発表。国内外で美術館を中心に数多く所蔵されている。 -
M 三澤 遥 HARUKA MISAWA
Hareza 池袋 ロゴデザイン
三澤 遥 Haruka Misawa
エリアロゴ
「まち全体が舞台となり、誰もが主役になれる劇場都市」というHareza池袋の特徴を形に。横一直線のラインは「舞台」を、奥に続くグラデーションは「光」を表現。Hareza池袋は全ての人にスポットライトがあたり、感動や夢、希望に満ちた物語が次々と生まれる「光あふれる舞台」であることを伝えるロゴ。
このロゴに込めた想いがこの場に集うすべての人々に広がっていくことを願っています。
三澤 遥
2014年より日本デザインセンターにて三澤デザイン研究室の活動開始。主な仕事に、上野動物園の知られざる魅力をビジュアル化した「UENO PLANET」、ロゴの自在な展開性を追究したKITTEやTOKYO BIG SIGHTのVIがある。

